【解決！】車の査定前に行う洗車・掃除・修理で査定額は上がるの？

 

 

せっかく愛車を売るなら、査定額を少しでも増やしたいですよね。

 

しかし、どうすれば査定額が上がるのか分からない・専門的な知識がない、などの理由から、ケアしようにもできないと考える人は少なくありません。

 

そんな中、車の査定を経験した人の中には、洗車や掃除・修理など、誰でもできる簡単な範囲でできることをやると査定額が上がる方法がいくつか存在します。

 

そこで今回は、車の査定を行う際に、マイナス・プラスのいずれかにカウントされる場合の解説に加え、車を査定する前に行うと査定額がアップすると言われている方法について、実際の効果も含めていくつかご紹介していきます。

 

 

 

基本的にマイナスとしてカウントされるもの

まずは、査定業者が査定額を減少させる要因・マイナスポイントとしてカウントされる部分をお伝えします。この点については分かりやすいものが多いため、該当する部分があれば査定に響くことを覚悟しておきましょう。

 

エクステリア部分

車の外側・エクステリアにおいて減額の対象となるのは、やはり見た目的に美しさを損なっている部分です。具体的には、車に付いたキズやへこみ・サビなどが該当します。

 

小さな目立たないキズであればまだしも、明らかに修理した跡が分かるほどのものであれば、当然その部分がマイナスになります。へこみについても同様です。

 

具体的に、どのくらいの規模のキズ・へこみならマイナスになるのかについては、一定の基準が設けられています。

 

基準を設けているのは「一般財団法人 日本自動車査定協会」という団体で、買取業者はその中のガイドラインを基準に査定を行っているのです。基本的に、査定基準は全国共通のため、理論上は地域差が生まれないようになっています。

 

その他、気を付けたいのは塗装の色あせです。駐車場の都合上、青空駐車場に停めている車は多いものの、車の価値を維持するという点はマイナスに働きます。

 

屋根の下・ピロティ・車庫・カバーなど、何らかの形で車をガードできる環境で車を保管することが、査定額の向上につながるものと押さえておきましょう。

 

 

 

インテリア部分

次にインテリア部分です。やはり見た目や機能性が査定の対象となり、シートにへたりがあったり穴が開いていたりすると、その点がマイナスとなります。

 

また、今の持ち主は気にしなくても、将来の持ち主が気にするであろう要素もマイナスされます。代表的なものが「ニオイ」です。

 

喫煙者にとっては気にならないタバコのニオイも、タバコを吸わない人にとってはつらいものです。ペットの獣臭さも同様で、慣れている人にとっては全く問題ないことも、ペットを飼ったことがない人にとっては苦痛に感じられるのです。

 

 

 

DIYは基本NG

キズ・へこみなど、見た目的に何らかの問題がある車を査定に出す際、心得のある人はDIYを考えるかもしれません。

 

事実、ホームセンターにある道具を使って自分で修理できてしまう人も少なくなく、その過程をかんたんな動画にして公表している人もいるほどです。

 

ただ、この方法を使っても、査定対策としてはあまり役に立ちません。理由は、結局完璧に修理しようとすると修理代がかかり、加点ポイント分の金額を軽く超えてしまうからです。

 

良かれと思ってDIYしても、それが無駄な支出になってしまうなら、やらずにそのまま査定をお願いするのが賢明です。

 

 

 

プラスとしてカウントされる可能性もあるもの

 

続いては、査定時にプラス要素としてカウントされるものについてご紹介します。ほとんどの場合、査定時というよりは購入時に決めることなので、新しい車を購入する場合に決めておく要素と言えるかもしれません。

 

 

サンルーフ

査定時にプラス要素としてカウントされるものの共通点として、高級感や希少性が挙げられます。サンルーフは高級な車に付いているというイメージから、査定時に高評価となるケースが多いようです。

 

その中古車の需要によって、どのくらい金額に差が付くのかは一概に言えないものの、サンルーフの有無が査定額を引き上げることは間違いなく、自車にあるなら十分アピールの対象となります。

 

考え方の一つとして、車両購入後に取り付けることが難しいパーツ・部位は、高評価につながると言えそうです。

 

 

 

純正品パーツ

車好きのドライバーの中には、パーツを純正品から社外品に取り換える「カスタム」が好きな人も一定数存在しています。

 

こういったものはプラスにカウントされるケースが少なく、特にボディにまで穴を開けてしまうようなものは、多くの場合マイナスに働きます。

 

これに対して、純正のオプションパーツを装着しているものは、それが付加価値になって査定額も高まります。

 

アルミホイール・マフラーを別品に交換していても、交換前の純正品を残していれば査定額に反映される場合があります。どのような形であれ純正品を用意していれば、価格に反映されるものと考えてよいでしょう。

 

 

 

 

シートの質

シートの汚れがマイナスに働くことには触れましたが、シートにもオプションがあり、本革シートを選べることから、本革シートが査定額に影響することもあります。

 

ただ、この点については条件があり、もともと「本革シートが標準装備でない車」が対象となります。まとめると、標準装備が本革シートでないもので、本革シートとなっている車が、査定額向上の対象となります。

 

しかし、シートの色合いが不人気のものだった場合、逆に金額が下がってしまう可能性もあることに注意が必要です。

 

ちなみに、レカロシートを装着した車の場合、スポーツモデルのオプションでなく自分で取り付けた場合は、シート単体だけで売った方がよいでしょう。車は汎用性の高い商品であることから、誰でも乗れる状態の方が、多くの業者に価値が高いと判断されるからです。

 

他のパーツにも言えますが、車を売るなら「いじらない」のが基本です。

 

 

 

世間は査定に影響すると思っているが、実はあまり関係ないこと

 

ここまで、車の査定におけるマイナスポイント・プラスポイントをまとめてきました。続いては、世間では査定に影響すると思われている要素の中で、実際のところあまり関係がないことについてご紹介します。

 

 

洗車

査定をする側にとってチェックしやすい状態にはなるものの、洗車やワックスがけは査定額を上げることにはつながりません。

 

そもそも、洗車自体はドライバーの多くができることであり、時間が経過すればまた汚れるため、車の価値を高めることにはつながらないのです。

 

コーティングについても同様で、その車の価値に直結するものではないことから、一生懸命査定の前日に外面をキレイしても効果に乏しいと言えるでしょう。

 

ただし、極端に汚れがひどい場合は心証を悪くしてしまうため、前日に目立つところの汚れを落とすくらいはやっておいても損はありません。

 

 

 

車内の掃除

洗車と同様の理由で、車内の掃除もやったからといって新品同様に戻るわけではないですから、人に見せることを意識する範囲で掃除する程度にとどめておきましょう。

 

ゴミでゴチャゴチャになっている車は査定を断られるかもしれませんが、一般的な経年劣化に伴う汚れは、かえって無理に落とそうとしたり色を付けたりすると、逆効果になるおそれもあります。

 

せっかく室内を美しい状態にしようと掃除を行ったのに、かえってガラスなど取り返しのつかない部分に傷がついてしまうと、その分査定にも響きます。

 

砂・ホコリを取り除く、指紋や手あかを拭き取る、気になるニオイを消臭するなど、本当に基本的なものだけにとどめておきましょう。

 

 

 

タイヤの質

査定に向けてタイヤを交換するのは、費用対効果を考えるとおすすめできません。タイヤが減るのはどの車でも同じであり、定期的に買い替えが必要なため、その点が査定に影響することはないからです。

 

わざわざ新しいタイヤを買うだけ、時間とお金の無駄になります。タイヤは今の現状のまま、査定に出して全く問題ありません。

 

 

 

おわりに

 

以上、車の査定について、マイナス・プラスになるそれぞれのポイントや、実際には査定に特段関係ないことなどをご紹介しました。DIYや丁寧な清掃が、査定額に反映される可能性が低いというのは、少なからずショックな事実ですよね。

 

愛車を手放す以上、何らかの形で少しでも値を上げたいと努力するのは自然なことですが、残念ながら査定のプロが価値を見出す部分はもっとシビアです。

 

しかし、洗車や掃除・修理などをきちんとすることは、査定する側の心証を高めることにはつながりますし、ドライバーにとっても車を手放す儀式になります。

 

金額を少しでも高くすることは大事ですが、今まで自分が乗ってきた車に感謝の気持ちを伝える意味でも、傷つけない範囲で車をキレイにしてみてはいかがでしょうか。思ったほどの金額にはならなくても、査定額が落ちることはないはずです。

 

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